ベタの水換え方法

必要な物

  • 水換え専用バケツ
  • 水換え専用コップ(プラスチック製)
  • カルキ抜き

 

ベタに限らず、魚を飼っていると、水槽の水はフンや尿(アンモニア)などで徐々に汚れていきます。

この汚れは飼育水のバクテリアが分解してくれますが、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩となり、徐々に蓄積されていきます。

この硝酸塩は有害で、増えすぎると魚が死んでしまいますので定期的に排水し、水換えする必要があります。

 

水質の悪化には強いベタですが、それでも定期的な水換えが必要になってきます。

水をたくさん新しい水に換えればそれだけ水槽の水はキレイになりますが、同時に水質も大きく変化するので、魚に負担をかけない量を交換する必要があります。

魚に負担をかけない量は、最大でも水槽の水の1/3を交換する程度です。これ以上は悪影響の恐れがあります。

水槽の水を換える時間帯は、基本的に日中に行います。夜間は魚の睡眠を妨げかねないのが理由です。

 

カルキ抜きは必須

新しい水として水道水を入れるわけですが、これにはカルキ(塩素)が入っています。

塩素は魚には有害なので、水道水からカルキを除いてくれる、水質調整剤が必要になります。

これもホームセンターや熱帯魚店、通販でも売っています。

 

エサやりとの間隔は空ける事

水換えは水質の変化が伴い、魚にとってストレスになります。エサは食べて消化を終えてから水を換えるのが理想的。

そのため水換えとエサやりの時間は、2時間は開けてください。

 

30cm水槽の場合

30cm水槽の場合、水量に余裕がありますので2週間に1度、1/4から1/3の量を新しい水と交換すれば充分です。

順番としては、まず排水用にバケツを用意し、水槽から古い水をコップですくい取っていきます。

水槽からだいたい1/4から1/3の量の水をバケツへ移し替えます。ついでに水槽の底に溜まった汚れやフンも大型スポイトで取り除きましょう。

バケツに入った古い水は捨てて、今度は水槽に入れるための新しい水を入れます。

新しい水は、だいたい26℃前後、水槽と同じくらいの水温になるようにしてください。(お湯と水を足す感じで。給湯器と水温計を使用しましょう。)

最初はコツが要りますが、これも慣れると簡単にできるようになります。

水槽に指を入れて、だいたいの温度がバケツの水温と同じにします。水槽の水温の±3℃が目安で、低いよりは高い方が良いと思います。

バケツの新しい水にカルキ抜きを入れて、良くかき混ぜます。phを少し下げたい場合は、アクアセイフなども規定量足します。

今度はカルキを抜いた水を、コップを使って徐々に水槽へ足していきます。この時ベタに直接水をかけないでください。

水槽から抜いた量と同じ程度に水を足したら完了です。

 

もし水換え後にベタが弱るようでしたら、水温の大きく違う水を入れたか、水を足すペースが速すぎた事が考えられます。

水換え後もベタに変化、異常がない事を確認してください。

なお、水換え直後にベタがフンをすることがありますが、異常ではありません。水質の変化が刺激となり、フンをしやすい習性があるためです。

 

5リットル前後の水槽の場合

やや水量が少ないので、1週間に1回、1/3~1/4程度の水換えをしましょう。

基本的なやり方は30cm水槽と同じですが、水換えの頻度は少し早めを心がけてください。

 

また、ベタの5リットル以下の小さい水槽での飼育はやや難しいです。お勧めしません。

 

魚に最も快適な水をつくる方法

これはベタだけでなく、どんな魚にも良い水で、デリケートな古代魚、野生種にも使える水の用意の仕方です。

まず、給水用のバケツに必要な分量の水道水を入れます。バケツにはフタをせず、24時間以上室内に放置します。

こうすると水道水に入っていたカルキ(塩素)が自然に抜け、水質調整剤を使わない無添加の水が出来上がります。

バケツに水槽用ヒーターを入れて水温を26℃にし、(コンセントを抜いてから)ヒーターを取り出します。あとは水換えの手順で水槽にこの水を足します。

この方法なら、無添加で安全な水を足せますので魚にも負担がないのでオススメです。ただしバケツの水は、夏場に数日間放置すると痛むので、最大でも2日以内に使うと良いでしょう。

 

毎回このやり方で水換えを行っていると、水のキレイさ、輝きも違います。アクアリウムのベテランの方は大体この方法を使っています。