ベタを飼育している水槽の水を、実際に水質検査してみました。
当サイト管理人は、オスベタを30cm水槽で飼育していますが、どのくらいの期間で水が汚れてくるか確認してみましょう。
水質検査キット

今回使用したのは、水質検査試験紙「テトラ テスト 6in1」です。
これは淡水用で、ペーハー、炭酸塩硬度、総硬度、亜硝酸塩、硝酸塩、塩素と6つの項目を調べられます。
まあ実際には、ウチは水道水を水換えに使用しているので、炭酸塩硬度、総硬度はほぼ一定なので気にせず、塩素は常に抜いているので亜硝酸塩、硝酸塩とペーハーだけ見れば充分です。
亜硝酸塩が高い場合は、水槽内のバクテリアによる生物濾過が不足していることになります。
水槽で過密飼育をおこなっている場合はこの数値に注意が必要です。
そして硝酸塩。これは魚の排泄物がバクテリアに濾過されて最後に残るものです。水と一緒に蒸発したり、植物に消費されます。
この硝酸塩は多くなれば魚に有害なので数値が一定以上になれば即、水換えの必要が出てきます。これは水変えのタイミングを知る指標になります。
この硝酸塩の数値がベタなど、魚の飼育では重要になります。
ベタの水槽環境

管理人のベタ水槽。
・飼育水8L (30cm水槽)
・スポンジフィルター使用
・80Wヒーター
・水温計
・水質調整剤 アクアセイフ、コントラコロライン
・エサはキョーリンひかりベタ8粒、または同量の乾燥赤虫を2日に1度のみ。
この環境で飼育しており、水換えせずに1週間おきに水質検査してみました。
飼育1週間目
- ペーハー 6.4前後
- 亜硝酸塩 0
- 硝酸塩 0
- 炭酸塩硬度 3程度
- 総硬度 4程度
- 塩素 0
前回の水換えから1週間経過した状態。全く汚れているとは言えない水質です。
飼育2週間目
- ペーハー6.4前後
- 亜硝酸塩 0
- 硝酸塩 0
- 炭酸塩硬度 3程度
- 総硬度 4程度
- 塩素 0
1週間前と同じという、少々意外な結果。スポンジフィルターのおかげもあってか、生物濾過が完璧です。
まだ水換えをしなくても全く平気なくらいです。
飼育3週間目

- ペーハー 6.4前後
- 亜硝酸塩 0
- 硝酸塩 10以下(微量)
- 炭酸塩硬度 3程度
- 総硬度 4程度
- 塩素 0
驚きの検査結果。3週間経っても全然平気なくらいですね。水量が多いので、バクテリアによる生物濾過が完璧な証拠です。
実際、ワイルドベタを飼育している方は30cm水槽で飼育水を換えずにベタを飼っているそうですが、たしかにこれなら可能ですね。
「30cm水槽で、スポンジフィルター使用でエサを控えめにすれば3週間経っても水換え不用なくらい濾過が完璧」という結論です。
ただ、実際には水の匂いや腐敗、飼育水の豊栄養化の心配はあります。
つまり、水換えをあまりしないとコケが生え易い環境になったり、フンやヘドロ類は溜まってきますね。
そのため、水槽内を清潔に保ち、コケ予防、汚れ取りという意味で、やはり2週間に1回程度は水槽の水換えをおすすめします。
また、逆にバクテリアが多すぎるのも問題なので、水槽はできるだけ半年に一回くらいは水道水でキレイに洗い、ヌメリを取ってください。
こうすることで雑菌が減り、魚にとっても清潔で快適な環境になります。